重要文化財のある古刹・上宮寺 [歴史・レトロ・旅行]
木曜日は終日、那珂市の親戚の葬儀に参列しておりました。
最後に納骨に立ち会うべく、同家の菩提寺である本米崎の「上宮寺」に向かったら、目の前にはいかにも格式の高そうな寺院が〜!!
資料によれば上宮寺は、浄土宗本願寺派の寺院で、親鸞聖人から直接教えを受けた弟子の明法房によって1221年に創建された親鸞聖人関東二十四輩第十九番札所とのこと。
私的には「上宮=聖徳太子」のイメージがあり、聖徳太子信仰のお寺かなあ?と勝手に思っておりました。
ところが、山門前に立つ石碑には重要文化財「絵画紙本着色 聖徳太子絵伝」の文字が刻まれていたので、予想通りの展開にビックリ!!
辺りは早咲きの桜や梅が咲き乱れ、まさに極楽浄土の雰囲気でした。
境内には親鸞聖人の像や鐘楼なども配置され、歴史オタクの私には刺激が強過ぎました。
そして本堂軒下には、2体の龍が絡み合う見事な彫刻も〜!!
法事が終わって帰宅するも、重要文化財「聖徳太子絵伝」のことが気になって仕方ありませんでした。
その時閃いたのが、そういえば以前どこかで聖徳太子展を見て、県内では唯一「上宮寺」からお宝が展示されていたことを思い出しました。もしかしてと本棚を調べたら、こちらの図録とパンフが見つかった次第。2001年秋に東京都美術館で開催された「聖徳太子展」に出かけて重い図録まで購入していたとはねえ。
こちらの立派な図録を捲っていたら〜ついに発見〜!
那珂市の上宮寺が保有しているお宝はこちら!
1321年(鎌倉時代)に描かれた紙本着色絵巻で、聖徳太子の生涯と特筆すべき出来事を描いたものでした。奈良時代から形成されてきた「太子信仰」、こんな古い歴史を持つ寺院がすぐ近くに存在し、しかも親戚の菩提寺だったとは全くの驚きでした。
今じゃ〜信じられませんが、20年前は好奇心の赴くまま、いろんな場所へ出没していたようです。それにしても上宮寺+聖徳太子のキーワードでこの図録を思い付くとは〜私の記憶力はまだまだ健在でした。