那珂湊八朔祭で時代絵巻を体験! [歴史・レトロ・旅行]
昨日は夕方から「那珂湊八朔祭」を見に行きました。
コロナ禍などで何年も休止しておりましたが、今回は久々に全町内総出の江戸時代から続く華やかな時代絵巻が展開されました。
午後6時からは会場となる旧市街地の立ち入り規制が敷かれたため、離れたショッピングモールの駐車場に車を置いて徒歩で旧市街地に向かうと早速、笛や太鼓、お囃子の音色と共に、艶っぽい合いの手が聞こえてきたのでワクワク気分に!最初に遭遇できたのは「田中町」の山車。海が近いせいか涼しくて心地よかったです。
さらに進むと各町内自慢の豪華な山車が次々とやってきました。こちらは「小川町」です。
こちらの山車は「釈迦町(しゃかまち)」。
実はこちらには「磯節保存会」会長の福田祐子さんが三味線を手に参加しておられるのです。(左から2人目) 下からご挨拶したら微笑んで返して下さいました。あとでこの写真を見たら、山車の脇にいる白髪の男性はご主人で市写真連盟相談役の福田 仁さんでは!? ご夫婦揃って頑張っておられました。
「和田町」の山車はとても煌びやかな飾り付け〜〜!!
お揃いの法被姿の女性たちが綱を引いている「七丁目」。子どもたちも楽しそう〜!
お囃子の合間には、「十日も二十日もオッシャイナ〜!」「好きなら好きだとオッシャイナ〜!」な〜んて色っぽい合いの手も。(笑)
途中、別な道路からは御祭神・天満宮からの古式に則った行列が入ってきたので、山車の運行は一旦お休みに。
八朔祭のシンボルである重量級の御神輿が静々と通過していきます。屋根のてっぺんには金色の擬宝珠が載っていますが、これは世を偲ぶ仮の姿? 明朝の「浜入り神事」に際しては、胴体を荒縄でがんじがらめに縛られ、擬宝珠も取り外された状態で、褌姿の男たちにより荒々しく揉まれることになるのです。
最後尾は「元町の弥勒(みろく)」が行列の殿(しんがり)を務めます。
行列が通過したので最後の一台・「殿山町」の山車が動き出しました。
午後7時半、とっぷり更けた宵闇の中を煌びやかな山車がお囃子の音色と共に、何台も通り過ぎていきました。
こちらの高札には、催事に参加する旧町内名と山車を出す順番が表記されております。
パレード風の「水戸黄門祭り」とは異なり、こちらの八朔祭は江戸時代から伝わる厳格な決まり事によって運営されているそうです。
一夜明けて今日は朝6時から御神輿の「浜入り神事」が行われる予定ですが、昨日だけで体力を消耗しちゃったもんで、残念ながら神輿を海に沈めて清めるという勇壮なシーンには立ち会うことは無理。なので、2013年に撮影したお宝画像をご覧あれ。この頃の私は好奇心の赴くまま、存分に動き回っていたんですけどねえ。(涙)