三島由紀夫の絶筆「豊饒の海」にハマる [読書・音楽・映画]
ふと三島由紀夫の絶筆「豊饒の海」が読みたくなって、ファッションクルーズ内の書店「LIBRO(リブロ)」へ立ち寄りました。
そうしたら〜なんと、なんと、閉店のお知らせが出ていたのでビックリ〜!!
以前から客はさほど多くなかったし、その後近くに大型店「蔦屋書店」が出来たので、いずれはこうなることを予想してはいたのですが・・・。ファッションクルーズに来た時はよく利用していただけに残念です。
ところで、広い空きスペースは他の店で埋められるのかなあ?
店員さんに調べて貰ったら、「豊穣の海」はかなりの長編で全4卷から成り、計4冊の文庫本で出版されていたので、この際、閉店セールの一助になればと一括購入!!
各卷は「春の雪」〜「奔馬(ほんば)」〜「暁の寺」〜「天人五衰(てんにんごすい)」の順に続いており、心なしか各タイトルからは宗教臭?が感じられます。
そして三島は「豊饒の海」の最終巻「天人五衰」を脱稿した後、思想を共にする「楯の会」メンバーと共に陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地へ向かいます。自衛隊員に決起(クーデター)を呼びかけたものの賛同が得られず、最後は割腹自殺を図るというショッキングな事件に〜!!
昭和45年11月25日の出来事、享年45歳でした。
私が初めて三島作品に出逢ったのは、初期の頃の「潮騒(しおさい)」。三重県羽鳥市にある孤島・神島を舞台に繰り広げられる恋愛小説でした。当時人気のフレッシュコンビ・吉永小百合と浜田光夫の主演で映画化され、青春?真っ只中の私もハマったもの。
その後はデビュー作「仮面の告白」に挑戦するも、私小説的で難解な内容に困惑させられた苦い思い出も。
この頃はまだ、三島が過激な思想の持ち主とは知りませんでしたが、元々彼は日本伝統や皇室への敬愛、西洋化に対して批判的立場だったそうな。それでも、あの時代のスーパースター三島由紀夫が引き起こした事件は、あまりにも鮮烈かつ衝撃的でした!!
そんな背景も踏まえ、「豊饒の海」で三島が自らの死を意識しつつ表現したかったのは一体何だったのか? この機会にじっくり迫っていこうと思います。
近頃は朝晩涼しさを感じられるようになりましたね。読書の秋、芸術の秋を共にエンジョイしませんか?
2024-08-22 10:25
nice!(1)
コメント(0)
コメント 0